自分勝手で家族の気持ちを考えない人に見られる命式の傾向
〜四柱推命で読み解く「共感できない人」の理由〜
「どうしてあの人は、自分のことばかり?」
「家族なのに、なぜ気持ちをわかろうとしないの?」
──そんなふうに、**一緒に暮らしているのに“心が通じない”**と感じること、ありませんか?
四柱推命では、人の考え方・感情の扱い方・人との距離感などが、命式にしっかり表れます。
今回は、「自分中心で、家族の気持ちを想像できない人」に出やすい命式上の傾向をご紹介します。
① 比肩(ひけん)・劫財(ごうざい)が強い
マイルール優先・他人の意見を受け入れにくいタイプ
この2つの星は「自立・自己主張・競争」を象徴する星。
特に命式に複数ある場合は、自分の考えやペースを大事にしすぎて、他人への共感力が下がる傾向があります。
こんな傾向が…
自分の気分で発言・行動を決める
話し合いができない/すぐ感情的になる
「わかってくれない家族が悪い」と思いがち
ポイント:
“自立心”が強すぎて、共感や歩み寄りの感覚が弱い状態に。
② 傷官(しょうかん)や偏印(へんいん)が強い
繊細すぎて“自分の感情”にしか目が向かないタイプ
このタイプの人は、実はとても感受性が強く、人の気持ちを感じやすい反面── 自分の感情でいっぱいいっぱい
相手の気持ちを受け止める余裕がない
「家族の期待」に過敏になりすぎて反発する
ポイント:
共感力はあるけれど、それを“受け止める器”が整っていないため、結果的に「家族に冷たい・理解がない」と見られてしまうことも。
③ 印星が極端に少ない or 欠けている命式
思いやりや家庭愛が表れにくい命式バランス
印綬・偏印(印星)は、優しさ・母性・支える力を意味する星。
この星が命式にまったくない場合、次のような傾向が出やすくなります。
こんな傾向が…
「誰かのために」はあまり響かない
家族の期待をプレッシャーに感じる
愛情を表現するのが苦手(冷たく見える)
ポイント:
“悪気はないけど温かさが感じられない”タイプ。周囲からは「自分勝手」に見えやすいです。
④ 財星や官星への興味が薄い命式
家庭・社会への責任感が芽生えにくい
財星=家族・生活・人間関係
官星=責任・社会性・約束
これらの星が弱かったり、命式で剋(こく)されている場合、 家庭のルールに従うのが苦手
決められたことを守る意識が低い
人に対して責任を取ろうとしない
など、“自分さえよければ”の態度になりやすい傾向があります。
ただし、「悪い人」ではなく「そういう傾向にあるだけ」
ここで紹介したのは、“家族を思いやれない性格”ではなく、「他人への配慮より、自分を守る意識が強い」
「相手の気持ちより、自分の理屈を優先しがち」
という “バランスのクセ” です。
人は、命式の特徴を知ることで、 自分の弱点に気づけたり
家族との向き合い方を変えたり
することができます。
まとめ:命式は“責めるため”でなく、“理解するため”に使う
「どうしてこんなに冷たいの?」
「なぜ気づいてくれないの?」
そう思うと、相手を責めたくなるのも当然です。
でも、命式を見てみると、
「この人は、こういう表現しかできないんだな」
「思いやりの“伝え方”を知らないのかも」
と、少しだけ見え方が変わってくることがあります。